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Crossing  : 交配



 ビオラ・パンジーは作りやすく、どなたでも容易に多くの品種を手に入れることができる身近な花です。そして多分、一番多くの花色を持つ花でもあります。これを材料に、あなたも新しい自分だけの花を創ってみてはいかがでしょうか。


Viola / Pansy
Viola ×wittrockiana Gams.
 ビオラ・パンジーは主に下記のViola属Melanium節の原種を中心に、交配を繰り返して作られたものです。日本では便宜的に小輪多花性のものをビオラ、大輪のものをパンジーと呼んでいます。

Viola tricolor L.
Viola lutea Huds.
Viola calcarataL.
Viola altaicaKer-Gawl.
Viola cornuta L.

 遺伝的に複雑な染色体構成になっていますが、稔性が高いので交配も容易です。小輪のビオラと大輪のパンジーとの交配も出来ます。
 ただし日本産のスミレ属(Viola属)の種とは、近縁ではない節ですからまったく交雑しません。また、閉鎖花を作って自花交配することもありません。

 一般的にビオラは咲き始めの色が濃く、次第に色褪せていきます。(ただしごく少数ですが、白く咲き出して次第に色づいていくものもあります。)上の画像は、左から右へ咲き進んでいく状態を示しています。これを目安に作業をすることで、楽に交配を進めて行けます。
 ビオラは普通、雄蕊よりも雌蕊の方が早く熟します。交配するには、開花し始めのものを選び、まず花弁と雄蕊を雌蕊を傷つけないように取り去ります。(下画像参照)



 開花してから数日たった花を、指先で何回か軽くはじくと、下の幅広の花弁の付け根近く(下画像の黄色の部分)に、花粉がたまります。それをそのまま、裸にしておいた雌蕊の頭に付けてやるだけです。

 花弁を取っておけば、その後虫によって、他の花粉がつくことはありません。 もっと簡単に、そして気軽に交配するには、咲き始めた花の雌蕊に、他の咲き進んだ花の花粉を付けてやるだけで良いでしょう。後で、虫などによって、他の花粉がついてしまうかも知れませんが、大抵は先についた花粉で受粉します。成功すると、雌蕊の下の方(子房)が膨らんできます。