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planting   植え替え



 園芸書などにはパンジー・ビオラの栽培について色々書いてありますが、経験上、必ずしも良い結果になるとは限らないので、私のやっている方法をご紹介します。
 本を読んで、本葉が2・3枚出たら小さなポットなどに植え替えるようにと書いてあると、大抵の方は早く植え替えなければと感じられるでしょう。でも夏に種蒔きをした場合、本葉が2・3枚になっても、気温は30℃以上ある場合が多いと思われます。この場合無理に移植しますと、根を傷めて枯れてしまうことも多くなります。
 そこで私がお勧めするのは、育苗箱の中で苗を整列させることです。種蒔きしてもどうしても均一には生えませんから、芽生えがそろってから、苗を等間隔に整列させておくのです。苗をとるときは竹べらなどで離れたところからすくうようにして、根を切らないように注意してください。混み合ったところから、まばらなところへ移し変えるだけでもいいですし、根を切らないように端からきちんと並べていくのも良いでしょう。暑い時期でも、芽生えた苗床ですから植え傷みも少なくてすみます。こうすると苗も均一に生育しますので、お勧めします。
 立ち枯れ病が発生したり密にタネを蒔いてしまってどうしても早い時期に植え替える必要があるときなどは、タネを蒔いたのと同じ土を使って植え替えれば、条件の悪いときでも比較的安全に植え替えられます。種蒔き用土を多めに作っておくと、このとき便利です。
 種蒔きのページで、できるだけ粗く蒔くことをお勧めしたのは、暑い時期の植え替えを避けるためだけではないのです。他の多くの植物同様、パンジー・ビオラも密度効果の高い植物です。つまり、苗のうちは一本で育てるよりも同じ鉢・育苗箱で一緒にしておく方が、ずっと生育が早いのです。ですから私は、本葉が5・6枚になるまでは、育苗箱のまま育てることにしています。
 気温が低くなり他の花の種蒔きができるようになったら、いよいよポット・鉢に植え替えます。もともと土に対する適応力の強い植物ですから、特別な用土は必要ありません。一般的な草花の園芸用土ならば、問題なく育ちます。ご自分で作られる場合、弱酸性から中性の土にしてください。一番注意しなくてはならないことは、肥料を多く入れすぎないことくらいでしょう。肥料が少ない分には生育が悪いだけですが、多すぎると根を傷めて枯れてしまうこともあります。肥料は成分によって与える量も違いますので、必ず成分を確認して規定量以上は決して入れないで下さい。植え替えてから肥料が足らないようでしたら、液肥を時々与えれば済むことですから。
 最後に、園芸書には絶対に載っていないビオラ作りのコツを一つ。苗がかなり大きくないと出来ませんが、お試しになる価値はあると思います。それは、ポットに植えるとき、双葉から本葉の2節くらいまでの茎を、埋めてしまうことです。こうしておくと大きくなって、土の中から芽を伸ばすようになります。ビオラは教科書通りに必ず双葉をきちんと出して植えますと、根は双葉の下の茎からしか出ません。でも、土の中に何節か埋めておくと、そこから伸びた茎は土の中で根を出します。茎から根を出させることで、丈夫に大株に育てることができるのです。